中国におけるAI分野のトップ企業と目されている深センA市場上場の科大訊飛(アイフライテック)が11月20日に株価上昇、終値で70.26人民元をつけ、高値更新でひけました。
■北京汽車集団との提携報道をきっかけに株価上昇
先週、科大訊飛(アイフライテック)が中国国有自動車大手の北京汽車集団と自動車用の音声AI開発で提携と報じられたことを材料に株価が上昇しています。
北京汽車集団は、ドイツのダイムラーと共同で電気自動車(EV)を生産するため50億元(約835億円)を投資することをこの夏に発表しており、科大訊飛(アイフライテック)にとって有望市場の一つであるEV市場に足がかりを築いたといえます。
■科大訊飛(アイフライテック)の技術は世界レベル
科大訊飛(アイフライテック)は、中国のシリコンバレーといわれる深センに本拠を置く新興企業ですが、そのAIに関する技術は、アメリカ大手IT企業とほぼ同レベルで、日本のNTT等の有力企業も太刀打ちできないレベルに達しています。
また、事業分野も教育・医療・司法と幅広いことも魅力です。
先日、行われた5年に1度の中国共産党大会で”今後、国家としてAIに注力する”と表明されたこともあり、科大訊飛(アイフライテック)の将来性について注目する投資家も増えています。
私は、この10月に東洋証券主催で行われた科大訊飛(アイフライテック)投資説明会での中国人経営幹部の事業説明を聞き、即座に投資する価値がある企業だと思い、10月中に500株購入しました。
↓科大訊飛(アイフライテック)投資説明会の記事はコチラから↓
http://americakabu5050.online/archives/65
■AI市場が有望な中国
中国のような国民に言論をはじめ、様々な束縛を強いる国で”AIの技術が進んでいる”ということに意外な感を抱く人は多いようですが、中国は日本の10倍の人口がいるため、教育・医療等膨大なデータがあり、それらをコンピューターに学習させることで進歩のスピードを速めています。
AIは、有用なデータをいかに沢山、コンピューターに学習させることができるかで、優劣が決まるといって過言ではありません。
10億人を超す巨大な人口から生み出される膨大なデータを保持する中国がAI分野で国際的に優位にたてるのは必然ともいえます。
残念ながら、日本はAIで中国に完全に遅れをとっているようです。
これから先のAIに関わるビジネスの広がりを考えると、科大訊飛(アイフライテック)が第二のテンセントになる可能性は十分にあると思います。