アメリカ株への投資スタンスとしては、グーグルやフェイスブック、アマゾン等の成長株に投資して、長期保有、”ひたすら株価が倍増する”のを待つという”成長株派”が一大勢力になっています。
一方で、アメリカ株の中でもプロクター&ギャンブル、コカコーラ、3M等の高配当株企業に焦点を絞って投資する”高配当株派”も相当数、存在します。
”高配当株派”の多くは、投資の神様として名高い、アメリカ投資家のウォーレン・バフェット氏の投資スタイルに多大な影響を受けています。
中にはバフェット氏が保有している株をまるっきり真似している人も居るくらいです。
このような投資方法は、それなりの資金量がないと思います。
そこで、アメリカ株式市場で高配当株といわれる企業にはどんなものがあるのか、ご紹介します。
■アメリカで高配当株とされる主な企業一覧(2018年)
・プロクター&ギャンブル
・ファイザー
・AT&T
・IBM
・コカ・コーラ
・エクソン・モービル
・3M
上記の企業は概ね、配当利回りが3%台となっていて、そのうち、AT&Tは、5%を超える利回りとなっています。
いずれも、世界的に名の知れた大企業ですので、業績面からも安心して投資できるのではないかと思います。
■増配を続ける企業が多いアメリカ企業
アメリカ株式市場に上場している企業の特長としては、増配を続ける企業が多いことです。
東京株式市場で25年連続で増配を続ける企業は花王1社のみですが、アメリカでは100社以上もあります。
これは、業績面に加え、アメリカでは株主の権利が強く、”得た利益を眠らせる”ことが許されない風土も影響しているものと思われます。
アメリカで長年、増配を続ける主な企業は以下の通りです。
★62年連続増配
プロクター&ギャンブル
★60年連続増配
ノース・ウエストナチュラルガス
★57年連続増配
3M
アメリカで長年、増配を続ける企業に多いのは、日用品や食品等、生活に身近な企業です。こうした企業は配当については期待できる半面、成長株の代表格のアマゾンのように10年で株価○○倍といったことが期待できません。
ですので、株価を重視するのか配当を重視するのかについては、資金量やリスクをどれくらい受容するのかといった投資スタンス次第です。
ただ、日本と異なり、アメリカ経済は基本的にこれから先、基調として右肩上がりで成長していくと思いますので、高配当企業に投資すれば、かなりの確率で報われるのではないかと考えています。