私が中国株を始めた2004年ごろは、中国株のおすすめ銘柄といえば、不動産最大手の万科企業(チャイナ・ヴァンカ)、中国石油天然気(ペトロチャイナ)、上海振華重工(シャンハイ・ヂェンファ・ヘビー・インダストリース)というのが定番でした。
今はこの3銘柄ともかつての勢いは全く感じられません。
中国もアメリカでIT系のグーグルやアマゾンが台頭したのと同じように2018年の中国株 おすすめ銘柄の顔ぶれは、IT系がメインとなっています。
中国のIT系の代表格のテンセント、アリババは、鉄板という感じすらします。
■中国株 おすすめ銘柄 2018 一覧
★IT系
・騰訊HD(テンセント・ホールディングス)
テンセントは、中国最大のIT企業というより、フェイスブックと時価総額がほぼ互角にまで成長した世界最大級のIT企業です。
アメリカのIT企業が完全に締め出された中国人民13億人ネット市場を完全に支配、さらには莫大な利益を元に中国・アメリカの有力ベンチャー企業に次々と投資。
業績面でも、IT系にしては珍しく広告の売り上げが全体の20%以下で、逆にのびしろを感じさせるのが魅力です。
テンセント率いる馬CEOは、全国人民代表大会に代表と選出される等、中国政府との関係が良好なことも強みです。
・アリババ
テンセントのライバル企業という位置づけ。
ただ、アリババはIT系企業というより電子小売業というのが実態。
アリババの強みは中国のGDPの過半数を占める小売業の覇者的な存在となっていること。
また、テンセントと張り合うように有力ベンチャー企業に次々と投資して、アリババファミリーを年々増殖させています。
アリババは、現在、アメリカナスダック市場にのみADR(アメリカ預託証券)として上場していますが、2018年中に中国本土市場に上場するのではないかと報じられています。
もし、これが実現すれば、かなりのインパクトがあると思います。
★メーカー系
・舜宇光学科技(サニー・オプティカル・テクノロジー)
舜宇光学科技は、スマホ向けカメラモジュールをはじめとする光電子製品の製造業。
顧客に、アップルや韓国サムスン電子等を抱え業績は好調。
2017年12月期は純利益2.3倍に。
・吉利汽車HD(ジーリー・オートモービル・ホールディングス)
中小型車に強みを持つ、中国における中堅自動車メーカー。
業績は好調。
吉利汽車の李会長が独ダイムラー株10%を取得したと報じられましたが真偽は不明です。
・比亜迪(BYD)
10年以上前にアメリカの賢人投資家として知られるバフェット氏が大量に投資したことで一躍名を知られるようになりました。
今後、発展が見込まれるEV(電気自動車)関連銘柄としても有力視されています。
・美的集団(マイディア・グループ)
美的集団は、中国の大手家電メーカー。
2016年に東芝の白物家電事業を買収。
2017年にはドイツ大手産業ロボットメーカーKUKA(クーカ)を買収して、家電に加え
成長が見込まれる産業ロボット市場に参入。
★その他
・貴州茅台酒(グイヂョウ・モウタイ)
中国国有の大手白酒(パイチュー)醸造メーカー。
主力の茅台(マオタイ)酒は、ウィスキー、ブランデーと並び世界3大蒸留酒とされています。
中国経済の発展に伴う、中間層・富裕層の拡大に歩調を合わせるように業績は好調。
ただ、中国の食関連企業につきものの食品事故によるブランド失墜には要注意。
・科大訊飛(アイフライテック)
中国を代表するAI関連企業。
音声認識、合成、機械翻訳等の技術は世界トップレベル。
中国政府が、今後、AI市場の強化・育成を重点政策として取り組むとしていることも追い風に。
↓科大訊飛(アイフライテック)投資説明会の記事はコチラから↓
http://americakabu5050.online/archives/65
上記の中国株 おすすめ銘柄 2018 一覧は、あくまでもご参考程度にしていただければと思います。
実際に投資される場合は必ず、最新の投資情報をご確認ください。