アマゾンは、2017年8月28日にアメリカ食品スーパー大手のホールフーズ・マーケットの買収を完了する予定です。
ネット販売の王者であるアマゾンがリアルの小売業に足を踏み入れ始めたということで
アメリカの百貨店・スーパー等のリアル販売をメインとする企業の株価が軒なみ下落、
一種の恐慌状態となっているようです。
このような状況の中、小売業の数少ない勝組になれそうなウォルマートがグーグルと提携することが明らかになりました。
■ウォルマートが開始する新サービス
提携する分野はネット販売で、9月から新サービスを開始する予定。
計画では、新サービスでは、ウォルマートの通販サイトに登録した情報や購入履歴を
グーグルが活用できるような仕組みを提供。
具体的には、顧客が商品名を指定せずに漠然と”タオルが欲しい”とAI機能が搭載されたスピーカーに話しかけると、履歴から直近に購入した商品を提示するというようなサービスを始めるということです。
■ウォルマート・グーグル連合VSアマゾン
ウォルマートは、グーグルと提携してアマゾンとは逆にネット販売に本格的に参入する
というものです。
ウォルマートの強みは、アメリカ中に張り巡らされた5000弱の店舗網。
これで、アメリカの小売業は、ウォルマート・グーグル連合VSアマゾンという構図がはっきりしてきた感じです。
ウォルマートは、2017年5月~7月期決算で利益が約20%減となっていますので、巻き返しを図りたいところでしょう。
ただ、アメリカ国内では、物販におけるAIの活用について先頭を走るアマゾンに追いつくのは難しいのではという見方が有力です。