中国のスタバとして、一時世界的にも注目を浴びていた中国のコーヒーチェーンのラッキンコーヒーが2020年5月12日に銭治亜CEO(最高経営責任者)と劉剣COO(最高執行責任者)の2人を解任したと日本経済新聞2020年5月14日付け朝刊で報じられました。
ラッキンコーヒーは、4月に2019年12月期の決算について、売上高の水増し等の決算数字の改ざんに関与したとされており、解任はその責任を問われたためとされています。
ラッキンコーヒーは、アメリカナスダック市場に2019年5月に上場し、有望投資先としてアメリカでも注目を集めたものです。
かくいう私も”中国のスタバ”というキャッチに惹かれ投資を検討したこともあります。
実際にラッキンコーヒーを飲んだことのある知人からの”すごく美味しい”という評価を耳にしたこともあり、投資対象としてなく、コーヒー好きとしても興味を持ったものです。
ただ、すでに香港株に相当投資していましたことと、ナスダック市場では、アメリカ株をと考えていたこともあり見送りました。
ただ、投資する可能性もあった企業がこのような形で転落していくのを目の当たりにすると改めて、株式投資の怖さを感じます。
ちなみに、私は”中国株をやっているというと即座に大丈夫か?”と言われるようなときから中国株に投資していますが、ラッキンコーヒーのようなケースはしばしばあります。
昔、日本人投資家から”中国のヤマダ電機”といわれていた企業があり、中国株でも注目銘柄となっていましたが、突如、社長が行方不明となり、株価が暴落するということがありました。
この経験から、中国株には、アメリカ株や日本株にはないリスクがあると脳裡に焼き付けています。
アメリカナスダック市場には、中国をはじめとした他の国の企業も上場していますが、投資リスクの他にその国特有のカントリーリスクも念頭に置いて、投資対象を選択することをお勧めします。
特に中国に関しては、日米の投資常識が全く通じないようなことが起こりえますので要注意です。