ひふみ投信2020年4月次ご報告書が送られてきました。
2020年初までは運用成績も順調に推移していましたが、コロナショックでこの3ヶ月の
運用利回りは-6.5%となっています。
ただ、ひふみ投信は、2月の段階で”世界的にコロナがただならぬ事態になる”と予測。
その時点で投資していた株を全て売却、現金化したことで、運用成績の暴落は逃れています。
投資信託の良い点は、自分の代わりにプロがコロナショックのような危機に直面したときに、過去のリーマンショック等での危機管理を生かして、的確に資産を守ってくれることだと思います。
投資信託というととかく手数料が安いかどうかに着目されがちですが、このようなプロの対応をしてくれるのであれば、多少高くても手数料を払う価値はあると私は思います。
ひふみ投信は、当初は国内企業のみを投資対象にしていましたが、すでにアマゾンやマイクロソフト、ビザ等のアメリカの超有名な企業を対象としています。
ですので、コロナショックで資産を現金化したあとにどのような銘柄に投資したのかという観点から、4月の運用報告書に注目していました。
ひふみ投信の2020年4月の組み入れ銘柄は、ウエイトが高い順に以下の通りです。
1位に日本でも知られたドミノピザがトップに躍り出たことは興味深いです。
これは恐らく、コロナパンダミックでアメリカ全土が巣篭もり状態を余儀なくされている状況下で、宅配ピザの需要が増えたことを見越したからだと思います。
これまで、アマゾン、マイクロソフト、ビザ等、アメリカ株の主役級が組み入れ銘柄の上位を占めることはありましたが、ドミノピザのような脇役的な銘柄がトップ、やはり主役級とは言いがたい、コンサルティング大手のアクセンチュアが7位に顔出す等、運用対象をがらりと変えた印象です。
一方、国内株では、KDDIと日本電信電話というライバル企業がランクインしていることが目につきます。
ひふみ投信は設定当初は、聞いたことのないような企業ばかり登場していましたが、総資産額が6000億ともなるとそれなりの規模の企業に投資せざるをえないということではないかと思います。
ただ、協和エクシオ、ショーボンドホールディングス、東京センチュリーという地味な?銘柄が上位に顔を出していることにひふみ投信らしさを感じます。
■ひふみ投信2020年4月の組み入れ銘柄
1.DOMINO’S PIZZA, INC. アメリカ株 2.1%
2.ショーボンドホールディングス 東証一部 2.0%
3.協和エクシオ 東証一部 1.7%
4.東京センチュリー 東証一部 1.5%
5.KDDI 東証一部 1.5%
6.日本電信電話 東証一部 1.3%
7.ACCENTURE PLC-CL アメリカ株 1.2%
8.アマノ 東証一部 1.2%
9.九電工 東証一部 1.2%
10.MICROSOFT CORPORATION MSFT アメリカ株 1.2%
ひふみ投信に限らず投資信託は中長期的に運用成績をみていくことが必要とされていますので、今後も短期的な運用成績に一喜一憂せずに長い目でみていくつもりです。