世界中の投資家からその一挙一動を注目されているバフェット率いるアメリカ投資会社のバークシャーは、コロナショックによるNY市場再暴落を機に、投資対象を見直し、少なくない銘柄を売却したことが報じられました。
そのうち、最も注目されたのが、長期保有したきたゴールドマン・サックス株の8割を3月末までに売却したことです。
バフェットは、一般的には人気がない銀行株をなぜか好みますが、ゴールドマン・サックスについては、2008年のリーマンショックの時に”激安と判断”購入したとされています。
ゴールドマン・サックスについて、”リーマンショックで購入、コロナショックでお役ごめん”となったようです。
バークシャーは2019年12月末時点でゴールドマン株を3%保有する上位10株主の1社とされていますが、ドライで知られるゴールドマンにとってもさすがにダメージ大きいのではと思います。
2020年5月2日に開催されたバークシャーの株主総会では、米デルタ航空など保有する全ての航空株を売却したこともと明らかにしましたた。
株主総会で、バフェットは、”コロナによって世界が変わった”と発言したと伝えられていますので、投資対象の判断基準を根本的に見直ししたことが窺えます。
また、バフェットもすでに89歳ですので、運用に関わる影響力が低下しているのではとも推測されています。
いずれにしても、”バフェット・バークシャーがどの企業に投資したのか、あるいは売却したのかについては”世界中の投資家の耳目を集める注目事ですので、今後もその動向を注視していきたいと思います。
これまでの各種報道をまとめるとバフェット・バークシャーは、以下の銘柄を売却したようです。
■バフェットが2020年に売却した銘柄一覧
・ゴールドマン・サックス
・シリウスXM
・JPモルガン・チェース
・シンクロニー・フィナンシャル
・アメリカン航空グループ
・リバティ・グローバル
・ダヴィータ
・テバ・ファーマシューティカル・インダストリーズ
・ゼネラルモーターズ
・トラベラーズ
・リバティ・メディア
・フィリップス
・アクサルタ・コーティング・システム
・ベリサイン
・リバティー・ラテンアメリカ
・サンコア・エナジー
・サウスウエスト航空
・バイオジェン
・アマゾン
上記のように銀行株・航空株を中心に売却しています。
一方で、アマゾンやベリサインのような企業も売却していることも興味深いです。
アップルの名前は出てきていないことからするとアップルについては、有望と判断しているとも考えられます。
ただ、個人的には銀行株や航空株については、投資対象として魅力を感じませんので
むしろ、なぜ、投資対象にしているのだろうととらえていました。
今回、逆にバフェット・バークシャーが売らなかった株に注目することでよい投資対象をみつける参考材料になるのではないかと思います。