複眼経済塾株式会社の評判と秘密の?ポートフォリオとは?について、実際に利用している塾生の視点からわかりやすく説明します。
複眼経済塾の仕組み・投資スタンス
①複眼経済塾の仕組み
複眼経済塾は、元野村証券の渡部清二氏と日本に帰化したトルコ生まれのエミン・ユルマズ氏がメインになって運営している東洋経済新報社発行の会社四季報の活用方法をメインにした日本株式を対象とした投資スクールです。
複眼経済塾は株式会社組織で社長兼塾長が渡部清二氏、取締役塾頭がエミン・ユルマズ氏となっています。
教育のベースになっているのは、野村證券時代に渡部氏が身につけた”会社四季報を通読することで有望銘柄を発掘するノウハウ”で、基本的には以下の著書に書かれている内容を実践しています。
『会社四季報の達人が教える10倍株・100倍株の探し方』
入塾するためには特に試験や資格、投資経験等は不問で学生も含め誰でも入塾することができます。
コロナ禍以降、それまでリアルで行っていたプログラム・コンテンツも全てオンラインに移行しています。
②投資スタンス
会社四季報の活用を通じたファンダメンタルズ重視の投資スタンスで、投資対象はテンバガーの可能性が高い、東証マザーズ上場等の中小型銘柄を主な対象としています。
③その他
会社四季報以外に日本経済新聞の活用方法の教育にも重点を置いています。
複眼経済塾には、塾生限定のコンテンツ、イベントと塾生でなくても参加できる有料なイベントがあります。
塾生限定のコンテンツ、イベント
1.会社四季報最新号分析
複眼経済塾のメインイベントと位置づけられているコンテンツです。
毎年、3月、6月、9月、12月に会社四季報の最新号が発売されると、渡部塾長が1週間ほどで読破・分析。
読破・分析して、塾長が会社四季報の達人の視点から、①業績等の全体の感想、見通し②気になったキーワード③投資対象として有望な企業のピックアップ
上記の内容を毎回、30ページほどの冊子にして塾生に提供。
会社四季報最新号解説の肝は「四季インデックス」で毎回”気になる銘柄”を20社前後、具体的な銘柄名とともに公表しています。
この冊子は、エクセル等を用いて視覚的にも工夫されており、これだけでも会費を払う価値はあると思います。
2.会社四季報銘柄交換会
会社四季報発売後、10日程経過した日に、各塾生が独自の視点からオススメ銘柄を発表する定例イベント。
発表会の進行は、エミン・ユルマズ氏が担当。塾生のオススメ銘柄とその理由についてのプレゼンを聞いた上で、感想や解説をしていきます。
エミン・ユルマズ氏は、日本語ベラベラですので例えば、”京成電鉄は東京ディズニーランドの大株主なのに株価が低いので割安”というレベルの会話は何の支障もなく理解しています。
この会社四季報銘柄交換会では、自分の全く知らない有望株を知ることができますので、人気のイベントとなっています。
実際、このイベントで初めて知った銘柄に投資、相応の利益を得たことが何度かあります。
エミン・ユルマズ氏も毎回、オススメ銘柄を発表します。塾生だけが無料で参加できるイベントです。コロナ禍以前は、市ケ谷のセミナー室で20人ほど集めてリアルで開催されていました。
発表会の後、希望者で懇親会が開かれることがありましたが、今は、全てオンラインになっています。
また、東京会場と大阪会場に分かれて開催。それぞれの推奨銘柄のパフォーマンスを比較し、今回は大阪会場のほうが勝ちというように活用していました。
ここで紹介される銘柄は、中小型が中心となっていて、トヨタ自動車等の大型株はまず、取り上げられることはありません。
発表会の開催後、東京会場・大阪会場で紹介された銘柄とエミン・ユルマズ氏オススメ銘柄が冊子となって、塾生に提供されます。
3.渡部塾長とエミン・ユルマズ氏ポートフォリオ公開
渡部塾長とエミン・ユルマズ氏が実際に投資している企業や損益状況を塾生限定で公開するものです。
ちなみに塾長は、中小型成長株志向、エミン・ユルマズ氏は割安な銘柄を好むという違いがあります。
投資パフォーマンスは、塾長はかなりの成績で下手な投資信託顔負けです。
ただ、塾は、投資顧問会社ではないので、推奨銘柄としては紹介していません。
塾生の中には、丸パクリしている人もいます。
4.時事解説 生中継
渡部清二塾長が、毎日、日経新聞の切り抜きと指標ノートを整備し俯瞰して見えてくる時事的な「気づき」を中継
5.塾頭週報
原則毎週月曜日に、エミン塾頭にインタビュー形式で迫るオンラインコンテンツ。
その前週の複眼ポートフォリオ(エミン塾頭版)の動きに関する解説や、時節の市場動向・国際動向について解説。
6.エミン塾頭 トルコウィークリー
原則として週1回、エミン・ユルマズ氏がトルコリラ等の為替動向を含めたトルコや周辺の中東諸国の政治経済情報をわかりやすく解説、提供しています。
ちなみにトルコリラについては一貫して厳しい見方をしていますが、ほぼその通りの展開になっています。
7.複眼IRミーティング
投資対象として有望と思われる企業の社長を呼び、塾長がMCとなって講演会を行うイベント
8.複眼合宿
年に1,2度泊まりがけで行われる塾生限定の合宿形式の勉強会。
最近は、京都で行われています。
9.独自コミュニティ
塾生限定の独自コミュニティがSNS上に開設されています。有志で日経新聞を読む活動等が行われています。
中でも、株主総会参加報告は、貴重な情報になっています。
10.企業訪問記
全国各地の企業や歴史的施設を、塾長・塾頭が不定期に巡りレポート,動画等で配信。
歴史好きな塾長の意向・好みを色濃く反映しており、直接的な投資にはあまり結びつかない内容が多い印象。
11.複眼月報(隔月発行)
複眼月報は、隔月に紙媒体で送付されてきます。
内容は、マクロ的な視点がメインで個別銘柄の分析や紹介のような情報はほとんど扱われません。
以下は、塾生でなくても参加可能なイベントです。
塾生でなくても参加可能なイベント
1.四季報10倍ワークショップ
3か月に1度くらいの頻度で丸1日使って、具体的な企業を事例に会社四季報の活用方法を学びます。
塾生以外でも参加可能です。
2.日経マジ読みワークショップ
投資に資するための「日経新聞分析」の方法論を、塾長が5時間かけてレクチャー。3か月毎にオンラインで開催
塾生以外でも参加可能です。
3.四季報から潮目を読むワークショップ
四季報から潮目を読むワークショップは定性分析の基本を教えます。
また、最新四季報分析で解説される「気づき」の完成プロセスを追いながら、渡部塾長がどのような順序と目線で四季報を読破するのかが学べます。
塾に関わる経費・塾生の特長、年齢層等
・入会可能な時期
入塾募集は年4回(1月期/4月期/7月期/10月期) 行っています。
・入塾に関わる経費
入会金15,000円税込
月 謝10,000円税込
※入会月・初月の月謝は無料。入会時は15000円のみクレジットカードで決済。
・塾生の特長・年齢層等
塾生は、30代~60代までの男女社会人で構成されています。
大半は、株式投資経験者ですが、中には初心者も。
実際に複眼経済塾が提供するサービスを利用した経験から考えたメリット・デメリットは以下のようになります。
複眼経済塾のメリット・デメリット
★メリット
会社四季報の実践的な活用方法を身に着けることが可能なこと
各種コンテンツを通じて、有望銘柄を知ることができること
日本経済新聞の投資観点からの読み方を身に着けることが可能なこと
★デメリット
塾生でなくても参加可能なイベントの参加費が塾生でも結構な金額であること
会社四季報が発売される月と発売されない月の情報量やイベント数
の差が大きいこと