メキシコペソ/円(MXN/JPY)は、ロシアのウクライナ侵攻以降、基本的に上昇基調にあります。
その最大の理由はメキシコが石油生産国であることが大きいです。
メキシコが石油生産国であることはあまり知られていませんでしたが、今回のウクライナ戦争によって、石油国としての存在感が大きくなっています。
これまでも国際的な石油相場が上昇するとメキシコペソも比例するように上昇してきましたが、ウクライナ戦争による石油供給不安から、上げ足を早めたという状況です。
メキシコペソ/円(MXN/JPY)は、2020年3月にコロナショックで最安値を付けた以降、上昇に転じ、しばらくの間5円台でのレンジ内で推移が続いていました。
しかし、2022年3月に6円台を突破してから、上昇を早め、一時、メキシコペソ/円(MXN/JPY)=6.22円となりました。
メキシコペソを巡る状況は、それまでメキシコとの国境を封鎖する等の施策をしてきたトランプ大統領から、メキシコに融和的なバイデン大統領に代わってから、基本的に追い風が吹いています。
メキシコペソ/円のもう一つの重要なポイントである金利については、メキシコ銀行(中央銀行)は2022年2月10日に金融政策決定会合を開催、政策金利を5.50%から6.00%に引き上げることを決定しました。
ウクライナ戦争による世界的な石油供給不安、もともと高金利だったものがさらに利上げされたことで、メキシコペソ/円(MXN/JPY)は、当面、上昇傾向が続きそうです。