メキシコペソ/円(MXN/JPY)は、2022年4月5日(日本時間)も上昇基調でした。
メキシコペソ/円(MXN/JPY)は、ロシアのウクライナ侵攻以降、基本的に上昇基調にあります。
ただ、ここ数年では最高値となるメキシコペソ/円(MXN/JPY)=6.23円を付けてからは上昇スピードが低下しています。
メキシコペソは、上昇中であっても途中、大きく調整することがあるのですが、2月下旬のウクライナ戦争以降
ほぼ一本調子で値を切り上げています。
その理由はメキシコが産油国であるからです。
ウクライナ戦争による世界的な資源危機がメキシコペソの追い風になっているからです。
また、メキシコペソ投資の魅力である金利については、メキシコ銀行(中央銀行)が2022年3月24日に開催された
金融政策決定会合で、政策金利を0.5%引き上げて6.5%にしました。
金利面からもメキシコペソの魅力は増しています。
当然ですが、メキシコペソ高は円安とリンクしていますので、円安傾向が何らかの理由で風向きが変われば状況が一変する
可能性はあります。
メキシコペソというといわゆる新興国リスクを気にする人も少なくありませんが同じ新興国でも簡単に中央銀行総裁の
首を切るトルコ大統領が君臨するトルコに比べて政治は安定しています。
また、メキシコは人口も日本を上回り、経済規模も世界有数、隣国もアメリカですのでイラン・シリア・ロシアと一筋縄では
いかない国に囲まれたトルコよりもはるかにリスクは低いです。
メキシコペソは2015年にはメキシコペソ/円(MXN/JPY)=8円台をつけていましたが、さすがに8円台まで一本調子で上昇していくことはないのではないかと思います。
ウクライナ戦争による世界的な石油供給不安が当面続くことが予想されるうえ、世界的に高水準の金利の魅力からメキシコペソ/円(MXN/JPY)は、当面、上昇するものと思われます。