米国株や中国株をメインにしていますので、日本株における最高のドル箱?といわれるIPOについては、”抽選にはほとんど当たらない”と耳にしたこともあり、これまで、さほど興味がありませんでした。
でも、最近、串カツ田中をIPOで取得して、美味しい思いをした知人の影響もあり、IPO市場にも参戦すべく勉強を始めたところです。
最近、本屋の投資本コーナーで目についたのはIPO投資の基本と儲け方ズバリ!(西堀敬著)という本です。
改訂版 IPO投資の基本と儲け方ズバリ! [ 西堀敬 ]
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西堀氏はIPOジャパン編集長をつとめる他、IPO情報サイトを運営する等、IPOに関する専門家の第一人者です。
この本は、IPOに関して全くの初心者を対象とした内容となっていますので、”IPO入門的な本”として読むこともできます。
■IPO投資の基本と儲け方ズバリ!2017改訂版(西堀 敬著)の書評・感想
本書は、著者の西堀氏が長年にわたり、IPOの動向をウオッチしたことで得た知見をもとに、具体的な事例を交えて説明されており、とてもわかりやすいものとなっています。
特に多くの人が興味をもっていると思われる”IPOの当選率、どの証券会社が高い、有利か”ということにについて、”主幹事かそうでないか”、”大手対面型証券とネット証券での違い”という観点から、企業名を明らかにしながら分析・解説されており、思わずなるほどなと頷かされました。
そして、抽選に目出度く?当選したとして、次に気になる”株価の騰落率”についても具体的な企業の事例を交えて詳細に分析・解説されています。
また、ディトレーダー向けに公開初日にどのようなトレードをすれば良いのか、注意点を交えて、紹介されていますので、IPOをトレードの対象としている方にも役に立つ内容となっています。
本書を通じて、個人的に興味をもったことは以下のようなことです。
①資金調達の額が大きいと株価が高騰しにくい
②主幹事証券を多く得ている証券会社の口座だから抽選にあたりやすいことはない、むしろ逆
③狙うのならマザーズ銘柄
④公開後を狙うなら上場後の上方修正がねらい目
本書で初めて知ることも多く、IPOについてある程度知識のある方にも役立つ内容になっています。