日本経済新聞は2018年9月7日に”米市場、次の有望株探し”というタイトルでアマゾン、グーグル、フェイスブック、アップルに次ぐ成長企業について解説記事を掲載しました。
記事では、アメリカで成長株に投資するファンドの保有比率等から有望企業を抽出し、さらに過去3年間の株価上昇率でランキングするという方法で”次の有望株探し”をしていました。
結果、上位20位のうち、先進医療関係の企業が3社、クラウド関連が4社というようにアメリカ企業において、先進医療関係とクラウド関連が有力な投資テーマとなっていることが浮き彫りになりました。
■日経新聞が報じたGAFAに次ぐ有望銘柄ランキング
1位ネクター・セラピューティクス(バイオ医薬品)
2位テイクツー・インタラクティブ・ソフトウェア(ゲーム)
3位アビオメッド(心臓補助機器)
4位コパート(中古車オークション)
5位アドビ・システムズ(文書・画像ソフト)
6位オートデスク(3D設計支援ソフト)
7位インテュイティブサージカル(手術支援ロボット)
8位MSCI(金融サービス)
9位ネットアップ(データ管理ソフト)
10位インテュイット(会計ソフト)
11位アクティビジョン・ブリザード(ゲーム)
12位ケイデンス・デザイン・システムズ(半導体設計支援)
13位 ザイレム(浄水システム)
14位 ユナイテッドヘルスグループ(医療保険)
15位 KLAテンコール(半導体製造装置)
16位 べりサイン(ドメイン管理)
17位 イートレード・フィンナンシャル(金融サービス)
18位 グローバルペイメンツ(決済サービス)
19位 セールスフォース・ドットコム(顧客管理ソフト)
20位 シノプシス(半導体設計支援)
ランキング1位となったのは、ネクター・セラピューティクスというPEG化と高度なポリマー接合体技術プラットフォームを利用し、薬剤を開発するバイオ医薬品の会社でこの3年間で株価は6倍にもなっています。
■投資するならアドビ、セールスフォース・ドットコムが有力?
日本人にも馴染みがある銘柄としては、
5位にランキングされた文書・画像ソフトのアドビ・システムズと19位にランキングされた顧客管理ソフトのセールスフォース・ドットコムがあります。
特にアドビ・システムズは、最近、ビジネスモデルをソフト売りから定額課金モデルに転換したことで2018年3月から5月期に四半期決算で過去最高の業績となっています。
20位にランクキングされた企業のほとんどは、初めて聞くような企業ばかりです。
また、先進医療関連銘柄は日本国内でもその評価が難しいですので、米国株ならなおさらです。
ランキング1位のネクター・セラピューティクスも6月に有力な新薬の治験失敗のニュースを受けて、株価が一時急落しています。
このように先進医療関連銘柄には、特有の急落リスクがありますので要注意です。
ですので、実際に投資するのであれば、アドビ・システムズとセールスフォース・ドットコムのようにビジネスモデルが理解できるような企業を選択するのが良いと思います。
自分が投資するとすれば個人にも法人にもニーズがあるアドビ・システムズを選びます。
ですのでアドビ・システムズは、これからもウオッチしていくつもりです。