アマゾンキラーとして知られるカナダ発の電子商取引プラットフォーム企業のショッピファイがフェイスブックと提携することが明らかになりました。
フェイスブックは、2020年5月19日に複数のプラットフォームを通じて企業が商品を販売できる通信販売サービス「フェイスブックショップス」を導入すると発表しました。
ショップスでは、企業は「フェイスブック」やインスタグラムを通じてアクセスできる単一のオンラインストアを開設することが可能になるということです。
フェイスブックは、消費者の利用拡大や広告収入の増加を見込んで、ショップスを無料で提供する意向。
今回の発表の中で、マーク・ザッカーバーグCEOは、カナダのショッピファイSHOP.NSHOP.TOなど8つの電子商取引プラットフォームと連携を深める方針も示しました。
ショッピファイは、カナダ人の創業者がネット上にスノーボードショップを立ち上げたときに、サイトの設計や決済機能等を設置することに苦労した経験を元に創業。
個人事業主や中小企業が簡単に自前のECショップを立ち上げることが可能なプラットフォームをクラウド方式で提供するビジネスを展開しています。
世界中の小売業がアマゾン以外の販売ルートを簡単に構築できるということで、アマゾンキラーと称されています。
日本にも進出しており、楽天との提携も発表しています。
ショッピファイの株価は、コロナショック以降、ほぼ一本調子であげていましたが、フェイスブックが「フェイスブックショップス」を導入するとの発表を受け、一時急落しましたが、ショッピファイとの提携が伝わると、上昇に転じました。
カナダ発のネット企業は珍しいですが、2020年に入り、急速に存在感を高めています。
今後、アマゾンのような飛躍的な発展を遂げるか要注目です。