資産を増やす米国株投資入門(マネックス証券岡元平八郎)を購入、読了しました。
書評・感想をわかりやすく、まとめてみました。
■どんな本なのか?その内容についてわかりやすく解説
本書はマネックス証券のチーフ外国株コンサルタントの”Hutch = ハッチ”こと岡元平八郎氏による米国株投資に関するノウハウ本です。
主テーマは、投資ですのでチャートをメインとしたトレード方法等については、ふれられていません。
最近、米国株に関する本の出版が相次いでいますが、その大半は人気ブロガーである投資家です。
岡元氏は、米国株の取扱数業界一のマネックス証券の担当者だけに、投資家視点とは一味違ったスタンスの内容となっています。
■米国株の配当株志向・成長株志向について
人気ブロガーによる米国株に関する本は、各自の投資スタイル、具体的には高配当派、成長株派によって解説されていることが通り相場となっています。
本書は、米国株をビジネスとしている証券会社の視点から、書かれていますので、配当重視、成長株志向のどちらにも配慮された内容となっていることが特長です。
配当重視派の方には、”3銘柄で毎月配当ポートフォリオを作ってみる”が特に参考になるのではないかと思います。
■初心者にも上級者にも配慮
米国株投資入門というタイトルだけに、”なぜ米国株をお勧めするのか”について、ページ数をかなり費やしています。
ですので、米国株に興味はあるけど一歩踏み出せないという米国株初心者にも無理なく理解できるような章立てとなっています。
■読み応えがある”風変わりなETFや米国株21選”
また、米国個別株式以外の投資方法であるETFについて、人気のインデックス型だけでなく、テーマ型の著者曰く風変わりなETF等まで紹介しています。
中上級者には、”これから10年先まで持ち続けられる米国株21選”が読み応えがあるでしょう。
他の類書では、目にしたことのない”アフリカのアマゾン”等の銘柄となぜ推奨するかについて1銘柄につき2ページにわたり、著者の30年80か国にわたる米国株等外国株ビジネスの視点から、わかりやすく解説しています。
21銘柄の構成は成長株だけではなく、高配当株も選ばれており、成長株だけ、高配当株だけ推奨になりがちな類書に比べてバランスがとれています。
また、長期投資に適したポートフォリオの作り方という章では、リスク管理の仕方について具体的な事例を紹介していますので、本書をよめば、米国株投資に必要な知識やノウハウは、ほぼ身に着けられます。
全体を通じて、マネックス証券色を出していないことにも好感が持てます。
最近、大きな書店にいくと米国株ノウハウ本コーナーがあるほど、類書が多くなっていますが、初めて米国株本を購入するなら本書をお勧めします。
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