アマゾンの株価が2018年に入り好調です。
昨年末に株価が1,200ドル(円換算で約12万円)となったときには、いくらなんでも高すぎという声が大半を占めていました。
しかし、その後も株価は上昇基調となっており、3月8日に1,554ドルの高値をつけました。
同じ時期、アマゾンのライバルのグーグルの株価は、1,100ドル台で揉みあい気味となっています。
■グーグルとアマゾンの業績比較
下記のように業績面でグーグルとアマゾンを比較するとアマゾンは売上高については、グーグルの約2倍となっているのに対し、当期利益ではグーグルが逆にアマゾンの約7倍です。
さらにアマゾンのPERは、192.99倍とあり得ないような水準となっています。
★グーグルの2018年12月期業績(予想)
・売上高(百万ドル)
133,724.23
・当期利益(百万ドル)
29,094.44
・EPS(ドル)
41.38
・PER(倍)
28.03
★アマゾンの2018年12月期業績(予想)
・売上高(百万ドル)
233,418.66
・当期利益(百万ドル)
4,121.82
・EPS(ドル)
8.18
・PER(倍)
192.99
■アマゾンの株価が好調な背景と今後について
アマゾンの株価が割高だと叫び続けられているにも関わらず、2018年にはいりほぼ一本調子で上昇しています。
この背景としては、アマゾンがリアルの小売業に全世界的に本格的に取り組み始めたことで投資の魅力度が増したからではないかと思います。
実際、アメリカではアマゾンの小売業への進出で大手スーパーが経営不振に追い込まれています。
一方のグーグルは、リアルビジネスについて、自動車を手がけたり色々取り組んでいますがアマゾンにおける小売業というようなわかりやすい動きに乏しいという感が否めません。
小売業は、日本を含め世界のGDPの約6割を占める巨大な市場です。
アマゾンの株高は、”アマゾンがいずれ全世界の小売業を支配するのではないか”という期待から、今後も好調を維持していくのではないかと思います。
グーグルとアマゾンはどちらも保有していますが、買い増しするなら迷うことなくアマゾンと考えています。