アメリカでAI革命の立役者とされる米半導体大手エヌビディア(テイッカーNVDA)が9月15日に6.04%高の179.64ドルと、過去最高値を更新しました。
これは、エバーコアがエヌビディアの目標株価を250ドルに70ドル引き上げたことが要因。
週明けのナスダック市場では、先週の流れを受け、始値185ドル越えと連日の高騰です。
■エヌビディアのAIはコンピューター業界の基準に
エバーコアのアナリスト、CJ・ミューズ氏によれば、”エヌビディアは「人工知能(AI)を巡るコンピューター業界の基準を作りつつある”とのこと。
実際、エヌビディア(テイッカーNVDA)は、グーグル、フェイスブック、マイクロソフト、ソニーに中国のバイドゥ(百度)という世界の名だたる企業に採用されています。
その領域も自動車、ゲーム、ヘルスケア、ファイナンス、ライフサイエンスから教育まで様々な分野に広がりをみせています。
具体的にはグラフィック処理能力の高さを”画像認識技術による車の自動運転”に応用する等、これから需要が広がる分野に足掛かりを築いていることが強みです。
エヌビディアの株価はPER的にはすでに買われ過ぎの水準にありますが、この先のビジネスの広がる潜在的な可能性を考えると割高ではないように思います。
基本的にアメリカ株は長期保有目的で購入していますが、エヌビディアについては、ビジネス環境や業績が激変しない限り、3年はホールドするつもりです。
無名時代のヤフーやアリババに大金を出資して莫大な利益をあげたソフトバンクの孫氏がエヌビディアに出資をしたということである種の安心感があることは否めません。
今すぐ、投資しないまでもウオッチする価値のある企業であることは間違いないと思います。